サッカーブログの話。
ここ数年は「はてな」でもサッカー関係のブログがちょくちょくホッテントリになってしますが、私的にすごく好きなブログがここ。
今回のネタ
で、このブログの筆者さんは「あるアマチュアチームの監督」らしいのですが、指導者としてのライセンスの更新講習に出たあとに書かれたブログが非常に面白かったので紹介したいと思います。
…どこの業界もおんなじようなことで悩んでるんだなあと思いました。
トレーニングメニューを構築しよう - サッカーの面白い分析を心がけますZ
WUP→TR1→TR2→GAMEという順番で練習をやろうぜ!というのが恐らくは日本サッカー協会の願いです。そんな願いはしったこっちゃねえぜ、これが私の生きる道だという人が多すぎて、その道を進んでいくと行き止まりだ!というのが日本サッカーの抱え続けている問題なんですが、それはまた別のお話。
注)WUP→ウォーミングアップ、TR→トレーニング
アマチュア合唱界隈、ボイトレ界隈もだいたいこんな感じで、「我が道を行く」タイプの指導者が多すぎて困ってますわな。
まあ、そもそも私らの居るところは「ライセンス」のようなものが無いので、「俺が指導者だ!」といくらでも自称できる世界だからぜんぜん話が違うという部分もあるのですが。
それにしても、練習の「枠組み」について、ぜんぜん考えてなかったり自己流だったり気まぐれだったりする人が多すぎるよなあうちの業界、というのが私の感想。
また、「合唱団の学指揮になっちゃった!」とか「お前ちょっと練習仕切れよ、とか言われた!」ってときに最低限の「枠組み」というか「テンプレート」というかを誰がどう教えてくれるのか、どうやったら勉強できるのかってのがあんまりはっきりしてなくて、いわゆる「這いまわる経験主義」に陥っている団体とかよく見るので、この辺うまいことできたらなあと思ったり。
合唱の練習だとだいたい
「ウォーミングアップ→発声練習→(音取り)→合わせ練習→通し練習」
みたいな流れになると思うんだけど、ウォーミングアップはウォーミングアップになるとして、発声練習はTRに当たるけれど、合わせ練習はTRになるのかGAME扱いになるのかちょっと綺麗に当てはまらないかも。
あと、発声練習にも「ウォーミングアップとしての発声練習」と「トレーニングとしての発声練習」があるので、それはぜひとも分けて考えて欲しいところ。
僕の勝手なイメージでは、まずはテーマを決める。それにそって、上記の流れでトレーニングを行うみたいな。TR1とTR2の差はドリルかグローバルか。グローバル×グローバルでも選択肢の数で難易度の調整をするみたいな。
大事なことはテーマが一貫していることです。そんなのはあたりまえじゃないか!!と思いますが、。トレーニングメニューのテーマがぶつ切りなケースはめちゃくちゃ多いです。得意のWUPが適当なケースを多々目撃してきました。これ、いわゆるスクールコーチですらできていない人もいます。
これもしょっちゅう近所で見かける光景だなー、と。
合唱団でありがちな練習の流れでも、
・ウォーミングアップがウォーミングアップになってない、効率が悪い
・発声練習を「ウォーミングアップに過ぎない」と考えていて、トレーニングとして新しい何かを身につけようという発想がない
・発声練習が、思いつくままに「ドリル(限定的な反復練習)」をするだけ
・発声練習に「グローバル(実践を想定しての練習というか応用練習というか)」を取り入れようという発想がそもそもない
・ウォーミングアップ→発声練習→合わせ練習→通し練習の一連の流れにテーマがなく、やりたいことがバラバラで前の内容が生きてこない
・そもそも発声練習の中でもテーマが一貫してないので、「ただ声を出しただけ」で何も身につかない
…みたいな団体をよく見る。
それこそコンクール常連さんとかでも。
それを指揮者の個人能力と練習量と気合と情熱でなんとかまとめるスタイル。
だから、そこで学んだ人がそのスゴイエリート団体を抜けてから他の素人の集まりに置いとかれると、リーダー的な役割を求められつつもロクに何にもできなくなる事案が頻発する。
これじゃイカンよなあと思って自分の居る団体ではそうならないように色々提言してはいるんだけど、私が指揮振れない人なので最高権力者になったことはないのでそうそう実行に至らず、むしろ出しゃばれば出しゃばるほど余計な船頭になってる感じで正直つらい。
で、ここからは僕のお話。僕もこのような流れで考えていたのですが、最近はちょっと変わってきました。いわゆる逆算方式です。
テーマを考えるのが最初です。でも、同時に最後のゲームをどのようにしたいかを考えるのが最近は先になりました。最後のゲームは好きにやってもいいよが日出処の特徴です。それでは何のためのトレーニングなんだ!というわけで、ここをがっつり重視しています。
というわけで、みなさんも考えてみましょう。どんなゲームにしたいか。
覇気のあるゲームにしたいというのも全然有りです。覇気が高まるを具体的なプレーに落とし込み、そのプレーが頻発するトレーニングメニューを考えればOKです。
身体の向きがテーマでもOKです。どのような身体の向きが正しいかを具体的にし、それが頻発するトレーニングメニューを組む。そしてゲーム中はボールを受けるたびに身体の向きと連呼していれば、嫌でも意識してプレーします。これを無意識状態にまで持っていければ、あなたの勝ちです。
で、実りのある練習をしようと思ったら「逆算」で考えましょう、というまとめ。
「最後のゲームは好きにやってもいいよが日出処の特徴です。それでは何のためのトレーニングなんだ!」
…というのは、非常によくあることだけど、なんでなんだろうなあ、と思う。
こうなってしまう理由と対処法としては
・「つまんないトレーニング(苦行、やらされる)」と「面白いゲーム(ご褒美、自由にやれる)」という対応関係になっているから
→ウォーミングアップやトレーニングの時点から「面白さ」「自由・自律」を感じさせる工夫が必要
・指導者自身に練習のテーマがないから
→しっかりテーマに沿って全体をデザインしましょう
・被指導者がテーマを理解していないから
→指導を徹底しましょう、テーマの提示の仕方を工夫したり「自己評価」などのツールを使うのもいいですね、前提として指導者の示すテーマが「共有可能」な「具体性」を持っていることが重要です
…あたりかしら。
そういうわけで、「最終的にどんなゲームがしたいか(実践レベルでどんな課題があるか)」→「そのためにはどのようなトレーニングが必要か」→「そのためにはどのようなウォーミングアップが必要か」という逆算で練習を組み立てるのは大事だなあ、と思うので、今後も改めて気をつけたいところ。
余談
さて、サッカーと言えば我らがホームチーム「コンサドーレ札幌」の今年の様子ですが…絶不調期に入っててなかなかスッキリしない日々を過ごしています。
気持よくサッポロビールが飲みたいよぉ!!
初戦のジュビロ磐田戦を幸先良く勝利し、その後も昇格争いのライバル達と抜きつ抜かれつ戦っていたのですが、GW連戦から明らかに調子が崩れ、現在17位に低迷…。
春先から怪我人が多くて、序盤は我慢しつつ新戦力をテストしながら怪我人の復帰と小野の加入を待つという、忍耐の必要な時期であることはわかっていたのだけど、それにしても粘れなさすぎるよなあという現状でございます。
新加入や復帰組が入ってどうにか巻き返せるだけの内容やムードが今あるのか?と言いたくなってしまう現状だけれども、前に昇格した2011年もこの時期は(というか夏までは)ドン底というか絶望ムードが漂ってたけれどあの「岡山一成」と「ジオゴ」の加入以降急激に勝ち点を取れるようになって最終節で昇格をもぎ取った過去もあるし、今はチームと選手を信じるほかない。
また、試合内容は置いといて、外からコンサドーレ札幌というチームを見ると、今年は本当に面白い試みをしていると思う。
あの「小野伸二」の加入はJ2でも最大級のニュースだし、コンササポじゃなくても小野の動向から目が離せない人は多いんじゃなかろうか。
プロモーション事業も今年はかなり気合が入っていて、今月31日の前座試合にはなんとGLAYのTERUが!
5月31日(土)福岡戦(厚別/14時キックオフ)の前座試合「コンサドーレ札幌OB vs SWERVES(アーティスト・芸人チーム)」エキシビジョンマッチ開催のお知らせ - ニュース | コンサドーレ札幌
フロントも、なんとか楽しくしようという努力は感じるので、あとはサッカーの内容だけですな。
次こそは、やってやろうぜ!