あ、今日は4月1日ですがエイプリルフール企画ではない。
ネタエントリではあるが、だいぶマジメに書いている。
まずは記事に全然関係ない近況について。
最近「ダークソウル2」ばっかりやってて、パソコンを触らない日もある始末でございます。
よってブログやブクマその他の活動がかなり滞ってますが、僕は元気です。
過去にダクソやってて書いた記事がこちら。
ただ経験値を貯めこんでも意味がないよね、という話。 - 烏は歌う
舌の位置や口の開き具合によって、声の響きや、喉への力の入り具合が全然違うよ!
はい、お題の方に話を戻しまして。
前回の記事では「舌の位置や口の開き具合によって、声の響きや、喉への力の入り具合が全然違うよ!」という話をしてきました。
で、前々回の記事では特に「い」母音をサンプルにして、声の響きや喉への力の入り具合を考えると、完全に「前舌母音」かつ「狭い母音」にしてしまうと「クラシックっぽくない」というか「大人っぽくない」声になってしまうということを書きました。
あえて「前舌母音」「狭い母音」で出すトレーニング
しかし、いついかなるときも「前舌母音」かつ「狭い母音」がダメなわけではないのです。
「前舌母音」は、
・声帯を無理に閉めようとする力が入ってしまいやすい
というデメリットがありますが、言い換えれば
・声帯を閉じる力を入れやすい
とも言えるわけで、「声量の無い声」だとか「息漏れの激しい声」だとかの改善のために、一時的にあえて「前舌母音」で発声練習をしてもらい、しっかり声帯を閉じて声を出すことに慣れるという練習法があります。
また同様に「狭い母音」は、
・声質が軽くなりがちで、裏返ったりキンキンした声になってしまいやすい
というデメリットがありますが、言い換えれば
・「太すぎる声」や「高音域で地声を引っ張りすぎる癖」の改善に使える
というメリットがあるわけです。
「ロリ声」トレーニング
と、言うわけで、「舌」を「上の前歯の付け根」あたりにつけて喋ってみましょう。
前々回の、「い」母音をクラシックっぽくするトレーニングと真逆ですね。
…なんとも言えない、子どものような、甘えたような、芸能人でいうと「芹那」のような声質&滑舌になるんじゃないかと思います。
ちょっと声の高さを高めにするとなおよし。
これをときどき所属する合唱団でやってもらうことにしてるんですが、
・「立派な声」を出そうとしすぎて力んでしまう部分のリラックス
を狙ってやってます。
「前舌母音」も「後舌母音」も、「狭い母音」も「広い母音」も両方練習して、最適なバランスを取ることがとても大切なんです。
が、どうしても半端に発声に詳しくなると、声を「深く」作ろうとしすぎてしまって、バランスが崩れてしまうことが(特にアマチュア声楽界隈では)非常に多いんですな。
で、いわゆる「ポテト・サウンド」だの「クネーデル」だの言われる声になってしまう、という定番の流れ。
なので、ときどき「ふざけ半分で」(←これ重要)こういうトレーニングをしてもらうことがあります。
「リラックス」と「笑い」を呼ぶユーモアある練習をときどき取り入れないと、ボイストレーニングってダレるから、そういう意味でもよくやる。
あとは、逆にもともと「芹那っぽい」発声の人には、
「君の声の特徴を強調するとこんな感じになるよ!!」
というのを実感してもらうために、これをやったりする。
(厳しく追求するとアレなんで、信頼関係を見極めつつ、あくまでソフトにやろうね。色々と指摘するのはいいけど、「バカにする」のはNG。)
で、舌を「上」の前歯につけて喋るのと、「下」の前歯の付け根につけて喋るのと、交互にやってもらって比べてみたりしてね。
あとはまあ表現力のレパートリーを増やすというか「飛び道具」を増やすというか。
いつ使うのかはわからないけど。